建設業で一人親方として働いていると、毎年必ずやってくるのが「確定申告」。 現場仕事で忙しい中、領収書の整理や経費の計算に頭を抱える人も多いはずです。
この記事では、建設業の一人親方が最低限知っておくべき確定申告の基本から、よくある経費の例、節税のコツ、注意点まで、分かりやすくまとめました。
🔨 一人親方はなぜ確定申告が必要なのか
建設業の一人親方は「個人事業主」に分類されます。 そのため、会社員のように年末調整がなく、自分で所得を計算して税務署に申告する必要があります。
- 1年間の収入（売上）
- 必要経費
- 所得税・住民税の計算
これらをまとめて提出するのが確定申告です。
📅 確定申告の期間
- 対象期間：1月1日〜12月31日
- 申告期間：翌年2月16日〜3月15日
この期間を過ぎると延滞税や加算税が発生する可能性があるため、早めの準備が大切です。
💰 建設業の一人親方が計上できる主な経費
建設業は経費にできる項目が多いのが特徴です。 以下はよく使われる経費の例です。
● 1. 車両関連費
- ガソリン代
- 駐車場代
- 車検・整備費
- 自動車保険
- 高速料金
※プライベート利用がある場合は按分が必要。
● 2. 工具・機材の購入費
- 電動工具
- 安全靴
- 作業服
- 消耗品（手袋、マスク、ビスなど）
● 3. 仕事に関わる通信費
- スマホ代
- 現場との連絡に使う通信費
● 4. 仕事で使う自宅スペース
- 自宅の一部を事務所として使う場合は家賃の一部を経費にできることも。
● 5. 保険料
- 労災保険（特別加入）
- 損害保険
- 生命保険（控除対象）
🧾 帳簿付けはどうする？
一人親方は「白色申告」と「青色申告」を選べます。
● 白色申告
- 手間が少ない
- 控除額は少ない
● 青色申告（おすすめ）
- 最大65万円の控除
- 赤字を3年間繰り越せる
- 節税効果が大きい
最近はスマホアプリやクラウド会計ソフトで簡単に帳簿付けができるため、青色申告を選ぶ人が増えています。
💡 節税のコツ
- 領収書は必ず保管（写真保存もOK）
- 経費になりそうなものはメモしておく
- クラウド会計ソフトで自動仕分け
- 青色申告を活用する
特に建設業は経費の種類が多いので、「これは経費になるかな？」と思ったらとりあえず取っておくのが鉄則です。
⚠️ 一人親方がやりがちな失敗
- 現金取引の記録を忘れる
- 車の経費を全額計上してしまう
- 領収書を紛失
- 申告期限ギリギリで焦る
これらは税務調査の対象になりやすいポイントでもあります。
🏁 まとめ
建設業の一人親方にとって確定申告は避けて通れません。 しかし、ポイントさえ押さえれば難しいものではありません。
- 経費を正しく計上する
- 帳簿をこまめにつける
- 青色申告で節税する
この3つを意識するだけで、確定申告はぐっと楽になります。
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＜文／OFFICE A事務スタッフY＞